YouTube動画はこちらから→-old　natural　style–

old natural style
懐かしさを感じる空間に　木製キッチンのある家

昭和のインテリアをイメージし　中古住宅リノベーションから打ち合わせを開始したS様ご夫婦　途中、立地や機能性を考え新築住宅に計画変更しました。

打ち合わせを重ねる中でS様ご夫妻がイメージする『家』の形をしっかりと伝えていただきました。
大事なのは使用する木材や金物等の『材質』と『質感』そしてそれらをまとめた時の『統一感』　完成形をしっかりとイメージし建築に取り掛かりました。



■living

白い板張りの勾配天井に表しの平行梁
大梁　小梁　小屋束のバランス、見え方に気をつけプレカットを依頼
エアコンや照明とのバランスもしっかりと考え配置しました。

TVボードやテーブル等の家具や窓枠にはアガチス材を使用
アガチス材は昭和の時代によく住宅や学校等で使用されていた南洋材
オークやウォールナットのように固い木材ではないので傷がつきやすかったりしますが経年を楽しむにはもってこいの木材です。

■dining＆kitchen

リビング同様白い板張りの天井に塗り壁
木部はすべて同色で仕上げ　白と茶　統一感のある仕上がり

食器棚は水屋箪笥をイメージして製作　透明ガラスに引き違い戸　
昭和感満載です。

■kitchen

アガチス材で製作した木製キッチンカウンター
お手入れが必要になる木製キッチン　
天板の奥行きを広めにし作業スペースを確保　
使いやすさと共にお手入れのしやすさも考え製作しました。

経年の変化が楽しみなキッチンです。

昭和の時代どこの家に行っても
台所には調味料や器具　色々な物が出しっぱなしだった
今ほど『収納』とい概念がなく『すぐ手に取れる』が主流だったと思いますが
それを再現すると『雑然』になってしまうので・・・

見えていてもカッコいい『掛ける』『置く』の収納　
そんなイメージでキッチンを製作しました。

キッチンの前には木製格子の窓を配置
樹木や畑この窓から自然の風景が眺める事ができます。

■pantry

キッチンに隣接したパントリーこちらも見せる収納　木製可動棚で製作しました。

■hall

ヒバ材で製作した玄関ドアにモルタルで仕上げた土間
シンプルな空間に仕上がりました。

■shoe　cabinet

ロッカータイプで製作したシューズキャビネット

■bedroom

リビングの明るさを感じられるよう木製パーテーションに気泡ガラスを使用。
緩やかに空間を分けてお互いの雰囲気を共有します。

ウォークインクローゼットを併設。アイアンのポールやアイアンバーを設置したのでお気に入りをディスプレイして楽しむことができます。

■sanitary

　洗面台、鏡、収納スペースもアガチスで造作し、全体の統一感を出しました。
キッチン、トイレ、洗面と直線の動線を確保し作業しやすくデザイン。

■WC

■right＆item

昭和の時代に使われていた素材の陶器のライトや電気を使用し、温かく優しい空気を空間のアクセントで演出。
真鍮の取っ手やスイッチプレートも使い込むほどに味わい深くなっていきます。

外構は鎧張りを白く塗装しさわやかに。アクセントで玄関土間をモトルド塗装しました。
アプローチもビンテージレンガを使用しかっこよく、その中にも優しい空気が感じられるようデザインしました。

出来上がりまでゆっくりじっくりお打合せを重ね完成しました。
S様　たくさんの細やかなお心使いありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

施工期間　2023年1月～2023年5月